仁吉3D

 目黒寄生虫館では、沼田仁吉(1884〜1971年)作製による寄生虫、寄生虫卵等の拡大蝋模型35点を所蔵しています(うち21点を常設展示)。今回当館では、非公開の作品を中心に11点を3Dモデルとして公開することにしました。本事業は、約70年にわたり保管されてきた蝋模型を貴重な医学史・文化史資料として永久に引き継ぐために、一般財団法人全国科学博物館振興財団による、2022年度全国科学博物館活動等助成事業の助成を受けて行われました。

 沼田仁吉は、寄生虫学者宮島幹之助(みきのすけ)教授の助手として東京大学伝染病研究所(現在の医科学研究所)に勤めました。そして、1911年にドイツのドレスデンで開かれた国際衛生博覧会に教授に伴って参加しました。当時のヨーロッパでは、医学や衛生教育のための皮膚科ムラージュなどの蝋模型の作製が全盛期で、それに魅了された沼田は一人ドイツに残り、蝋模型づくりの修行をして4年後に帰国しました。帰国後は北里研究所の技師として、長きにわたり医学教育を陰で支えるなか、1953年に当館が開館すると間もなく、展示のためにこれらの蝋模型が寄贈されました。初代館長の亀谷 了(さとる)は医師でもあり、沼田は患者として関係を深めたとされています。

2階・寄生虫の蝋模型.jpg

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寄生虫8種の虫卵

イエカの仲間

ヒトジラミの仲間

ツツガムシ